塗装屋さんの塗りが進んでいます。
傷み放題に放置されていた破風板は、下地処理剤含めて3回塗りとなり、白亜の艶が戻ってきました。
大部分の壁の塗装が未着手にも関わらず、軒天、破風、雨どいが白く塗りなおされただけで、クソボロ廃墟物件がなんだか高級な感じになってきました。
お茶の時間に、冗談で塗装屋さんに、「これだけで1000万くらいで売れそうですね。白くて姫路城みたいですよ。」と言って笑っていたのですが、やはり、二階の破風、軒天がきれいになると、遠くからも目立つようで、近所のおばさん達が集まってきて、「お城みたい」等と言っていたので、チンシャクニンオーヤの姫路城のたとえもまんざら出鱈目でもなさそうです。
なんか、これを建てた最初の持ち主の思惑通りですね。
二階の屋根は入母屋造りの総瓦で、下り棟、隅棟のある立派な物ですが、1階の屋根はトタン。トタンですよ。
確かに1階の屋根は遠くからは見えない、近くからも軒天しか見えない。見栄えだけからすれば、どうでもいい。
だからと言って入母屋の2階とあまりの落差。
前にも書いた事ですが、玄関から見える階段は立派な太い木材が使われていて、応接間は壁にも小シャンデリアが2つある豪華なもの。一方、家族が一番過ごすダイニングと、お母さんが料理をするキッチンの壁はペラペラの安っぽくて白い化粧合板。キッチンは安物で小さい。風呂の壁・天井は合板。便所は和式。
天井・内壁を解体して見えた梁で、1階の柱間が長い所に2階が乗っている所を支える太い梁は最低限の長さで、途中で普通の105mmで継いである。
なんというか、全部これですよ。
すがすがしい程に一貫している。見えるところは豪華に、見えない所はとことんケチる。
こんな建てた施主の性格まで垣間見えるとは、やはり築古再生、奥が深い。面白いです。
チンシャクニンオーヤは傷んだ戸袋を塗装屋さんにダメ出しされたので、ケイカル板を貼って補修。
さらに、建てた板金屋の手抜きの築40年後の尻ぬぐいで、トタンを切り出し、つかみ箸で曲げて形を作り、ぴったりはめ込みました。板金屋の手抜きも、まあ、多分、施主に手間賃ケチられて、「やってられるか。こんなもん!」って事だったんでしょうかね。
いやはや。