猫ションに汚染された押入れ棚板を撤去したにも関わらず、まだ臭う事に気づいて呆然とした話の続きです。
チンシャクニンオオヤは再び犬のように鼻をくんくんさせて押入れ中をくまなくスキャンします。すると、床に接した押入れ壁の一部が強烈に臭う事が解りました。そうです。ここが悪の本丸です。よく見れば、壁のボードに打たれた釘がその辺りだけ異様に錆びています。なんで今までこれに気付かなかったのだろう。しかし、気付かなかったとはいえ、これまでの闘いで押入れの壁床全面に消臭剤をスプレーしているので、当然ここにも各種消臭剤のスプレーはされているはず。
これ以上ここに消臭剤をかけても無駄なことは察しがつきます。
そもそも、これだけ強烈な猫ションの原因物質ってなんだろう。疑問に思えばすぐにネットを検索します。すると出ました。理研ですよ。あの日本を代表する研究所のトップの理研が猫ションの強烈な悪臭の研究をしてるんです。すごい。
詳しくは理研の2006年のプレスリリースをググってみてください。チンシャクニンオオヤの理解では、悪臭の原因物質はフェニリンという含硫アミノ酸とその分解物で、コーキシンという酵素がその生合成を触媒しているとのこと。
そうであるならば、これまでいろんなウェブサイトで猫ションに悩む先達によって編み出されたいくつかの消臭法はリーズナブルとわかります。例えば熱湯雑巾で拭き取る、次亜塩素酸ナトリウム系の洗剤で拭き取る、などは、コーキシンの熱変性や酸化による失活を狙ったものと解釈されます。それによって臭いの素となるフェニリンの生成を抑えている理屈です。
これらの消臭法はいずれも有効だと想像できますが、猫の粗相の直後にやらないと効果がないことも上記の情報から推測できます。入居者様が長年にわたりお猫様の粗相を放置して壁のボードまでしみ込んで年数が経ってしまったものに関しては、もはや手遅れかと思います。
我がアパートの場合は壁にしみ込んだ猫ション中の前駆物質のほとんどがフェニリンに変化してしまった後だと考えられるので、もはやコーキシンを失活させたり除去したりという対策では効果が無い。ならば、直接フェニリンないしはフェニリン由来臭い物質を直にやっつけられる方法が必要である。
それが解らんから苦労しているのだが。